今ビジネスの世界に人工知能(AI)は必要か?

今ビジネスの世界に
人工知能(AI)は必要か?

  • 公開日:2020/10/06
  • 更新日:2020/10/06
  • 投稿者:川田 叡司

回答の要約

はい。必要です。最近ではAIを活用できない業種を探す方が難しくなってきました。度合いの差はありますがどのような業種でも人工知能を活用できるタスクがあり、後はアイディア次第といえます。今後のビジネス環境において人工知能の活用は必須です。

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最近のニュースでAI関連のニュースを見る回数が飛躍的に増えてきたことでしょう。そして将棋や、碁、チェスの様な世界だけでなくビジネスの世界においても数多くの事例が発表されるようになってきました。自分の業種や業務にも今後人工知能が入ってくるのか、または、活用できるのかといったことが気になっていることでしょう。

すでにAIが勝敗を左右している

話を少し分かりやすくするため一般的なところから考えます。多くの人の記憶に残っているAIを活用してうまくいっているものの一つは将棋でしょう。若干18歳で2冠を達成した藤井さんです。

もちろん将棋に長く取り組んできて、普段から真摯に研鑽されていることも要因にはなりますが、そこにAIをうまく取り入れることであの強さを身につけている。ただ、実際に藤井さんが将棋の中にAIをどのように取り入れてきているかまでは知る由もありません。

しかし、今現在人間では性能の良いAI将棋に戦って勝つことができません。名だたる名人もAIが打つ将棋の前に破れていきました。そのため、今、AIにどのようにして勝つかを考えるのではなく、AIはどのように打つかを研究し人間が人工知能の戦略を模倣したり取り込むことで従来の『人間の打ち方をする人間』には勝つことができる。今のところこれは王道の勝ちパターンの一つといえるでしょう。

AIを武器に弱者が強者を倒す

私は将棋をルールぐらいしか知りませんが、AIを活用し将棋の試合に臨めるとしたら対戦相手がかなりの有段者であったとしてもAIの指示通り実行するだけで勝てる可能性は十分にあると言えます。もしAIを活用しても良い将棋の試合があるのであれば一番性能の良いAIモデルを探しパートナーとしてそばに携えて戦いに臨むでしょう。

これがまかり通ると将棋の世界はめちゃくちゃになってしまいますよね。

そのため将棋の世界にはルールがあり試合中に人工知能をダイレクトに使ってはいけないし、電子機器の所持も禁止されています。現在の将棋のルールでは藤井さんのように事前に自分を高めていく中で、AIを導入し技術を研鑽する部分には何の問題もありませんが対局中に直接を使うとペナルティとなるのです。

ビジネスにAI利用の制約はない

ではビジネスの環境はどうでしょうか?

ビジネス上のルールではAIを活用してはいけないといった制限はありません。ではどのようなことが起きるかというと性能の良いAIやビジネス上の意思決定ができる人工知能モデルがあれば、それといち早くパートナーを組んだ企業がその業種の市場環境を勝ち抜くことになります。

今までであれば競合すぎて戦うこともできなかったような相手に対してでも、それをひっくり返すことができるような時代がやってきたのです。

AIが活用できる範囲が広がり傾向にある

現在すでに実用的なAIは数多く存在します。特に業務の大半がデーターで成立しているような業種や業務はいち早く人工知能が導入されてきました。WEBの世界や広告、そして金融などはその最たるものといえるでしょう。

わかりやすいものではGoogleの検索エンジンやレコメンドシステム、アレクサ、広告の校閲や校正、入札、金融取引の自動化、投資サービス等、データで完結するタスクはすでに人工知能を取り入れ多大な恩恵を受けています。

また、センサーなどの発達による良質なデータの増加やインターネットの普及によるビックデータの誕生、AIの画像処理技術の向上、自然言語処理能力の向上、コンピュータの処理能力の飛躍的向上などが後押しし、様々な意思決定や業務に特化した特化型の人工知能はどんどんと実用化。数年以内に人工知能を活用できない業種を探す方が難しくなってきたといえるでしょう。

そのため、ビジネスの世界においてもAIを早く導入していくことを検討すべきです。

AIのビジネス活用におけるポイント

ポイントは数値や画像、音声などその他センサーデータも含む良質なデータ類ができる限り数多く取得でき、汎用的なタスクではなく、より特化したタスクからAIに置き換えていくことを検討すること。

将棋や碁の世界では若い人の方に強い人が多くなってきた逆転現象が発生し始めています。その大きな要因は小さい頃から人工知能をパートナーにして新しい戦略を学んできたことにあります。藤井さんの様にAIから新しい戦略を取り込み、そして、対戦中でも常にAIをパートナーにしても良いビジネスの世界だからこそ成り立つ条件を最大限に活用して、人工知能と共存しながらこの厳しい市場環境を勝ち抜いていくことを考えてみましょう。

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